予防接種Q&A集(その1)

Q1 予防接種をすればその病気にかかることはないのですか?

A1 予防接種を受ければ、接種した多くの人がその病気に対する免疫(抗体)を獲得しますが、その効果は決して100%ではありません。例えば、インフルエンザに対するワクチンでは総じて70~80%と言われていますし、はしかの予防接種を二回受けていても、残念ながら10年後に発症してしまった方もいます。

Q2 過去に熱性けいれんを起こしたことがあるのですが、予防接種は可能ですか?

A2 接種は可能です。蓮田市の「平成30年度蓮田市健康カレンダー」には、熱性けいれんを起こした場合、集団接種の場合は6か月以上様子を見てから接種となっていまが、当院では診察、相談のうえ6か月以上経たない場合でも接種できる場合があります。先生に相談してください。

Q3 卵(鶏卵)アレルギーがあるのですが、予防接種は可能ですか?

A3 卵アレルギーによって全身症状やアナフィラキシーを起こしたことがなければ、接種は可能です。鶏卵を用いて製造されるワクチンは、インフルエンザワクチン、黄熱ワクチンの二種類で、卵アレルギーの人は要注意です。そのほかのワクチンにも、鶏卵タンパク質に構造の似た物質を含むものがありますが、鶏卵アレルギーを理由に、接種できないということはありません。先生に相談してください。

Q4 当日、予防接種後の激しい運動(水泳、マラソン、ラグビーなど)はダメですか?

A4 ダメです。その日は激しい運動は控え、いつも通りの生活をしてください。接種後1時間から入浴は可能です。

Q5 妊娠しているのですが予防接種は可能ですか?

A5 生ワクチンは不可、不活化ワクチン、トキソイドは可能です。ワクチンには大きく分けて生ワクチンと不活化ワクチン、トキソイドの三種類があります。そのうち生ワクチンは本物のウイルスを極めて弱毒化したもので、胎児に影響を与える可能性を完全には否定できません。従って、生ワクチンである、麻しん(はしか)、風しん(3日はしか)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜのワクチンは妊娠中に接種することはできません。また、接種後2か月は避妊することも重要です。