夏季に向けての保育園児・幼稚園児への対応

マスク使用は限定的に

好奇心に満ち、動き回ることで成長する幼児に、マスク着用は呼吸困難をもたらすリスクがあり、加えて熱中症を引き起こす可能性も高いため、マスクの強制的装着は勧められません。新型コロナ感染を予防するためには、飛沫感染のリスクを限りなく避けるために十二分な換気が望まれます。窓を開けた開放的環境が有用です。唾液による接触感染を予防するために、幼児の触る装備、器具、遊具、書物等の消毒を頻回に行うことが必要です。幼児の手洗いも頻回に行う習慣にしましょう。

COVID-19の奇妙な免疫

一般に感染症では、発症後1週でIgMが上昇し、2週からIgGが上昇するのに、COVID-19ではIgGが上昇しても、1週程度で低下してしまうことがあり、PCR陽性の無症状型ではよくあるようです。これが事実なら、ワクチンは無効となってしまいます。マイコプラズマ感染の如きでしょうか。毎年罹患する人もあり、ワクチンもありません。ただし有効な治療薬があり、心配する人はいません。

新型コロナ感染症例

 20歳代女性、3月から5月上旬までに一週間37.5°C前後の微熱というエピソードを二回を二週間間隔で経験。その時点で新型コロナ感染症を心配し、保健所に連絡するも味覚・嗅覚障害ないため、PCR検査受けれず。今回も同様なエピソードで受診され、試しに、ARTRON社製新型コロナ感染IgMとIgGを検索するといずれも陽性でした。既に新型コロナウイルスに対して免疫を獲得していると推測されます。抗体検査すれば、このような例が結構巷であったのではないでしょうか。当院受診日翌日のPCR検査は陰性でした。

百日咳を防ぐために大切なこと

4歳以上で、百日咳の報告例があり、0歳時の4混ワクチン(百日咳+ジフテリア+破傷風+不活化ポリオ)を四回接種後でした。4歳以上で一回3混ワクチン(トリビック)を受ければ予防できたと考えられます。さらに10歳台でもう一度接種すれば、20歳台まで免疫は維持されると期待できます。妊娠女性は、妊娠中期から後期までに一度の3混ワクチンで、新生児百日咳を予防できます。料金は5,000円(税込)です。

診療時間変更

7/30午前8時30分~12時。午後16時~20時(途中休憩なし)。13時~15時幸手PCR検査場

7/14午前通常通り。午後14時30分~18時30分(途中休憩なし)。19時~久喜看護学校

新型コロナ感染症のPCR検査について

 南埼玉郡市医師会では、新型コロナウイルス感染症疑いの患者のPCR検査を 6月より稼働しています。当院受診の新型コロナ感染症疑いの方は、当院で紹介状と受診番号を受け取り、PCR検査センターを紹介されます。今までのPCR検査を求めての難民の状況は消滅し、迅速に対応できる体制ができました。